備忘録的な

業務用

aaa


Windows 7 におけるデフォルト ユーザー プロファイルのカスタマイズ方法 Part 1
~ Sysprep を使用したカスタマイズ手順 ~

○プロファイルの役割
・ユーザープロファイルには、デスクトップや[スタート]メニューを含む
ユーザー固有のさまざまな項目が含まれます。
複数のユーザーが同じコンピュータを使用できます。ユーザーが各自のワークステーション
ログオンすると、前回ログオフしたときのデスクトップ設定が復元されます。
・アンゴン化やユーザー認証で使用する証明書といったセキュリティに関する重要なデータや
アプリケーション固有の設定も含まれます。

○デフォルトユーザープロファイルとは?
・どのユーザプロファイルも最初はDefault User コピーです。
Default User とは各コンピュータに保存されている規定の
コンピュータプロファイルです。

○利点
・あらかじめDefaultUserのプロファイルをカスタマイズすることで、企業ごと部門ごとの
ユーザーの作業に適した規定のユーザープロファイルを作成することができます。
・各ディスプレイの設定、ネットワークとプリンターの接続など、
指定した設定を定義できます。

○注意点
・以前のWindowsでは規定のユーザープロファイルを上書きできていましたが、
Windows7ではその機能は無効になっています。
・ユーザープロファイルを上書きを行った場合、各ディスプレイの設定、
ネットワークとプリンターの接続など、指定した設定を定義できません。

○XP における手順
・カスタマイズしたプロファイルをコピーするだけ

○7
・コピーする方法は利用出来ない。(グレーアウト)
=> Sysprep ツールを利用する。

○Sysprep ツールの仕組み
・Sysprep では応答ファイルと呼ばれるXML 形式の設定をファイルを用意することで、
Sysprep 動作中の挙動を制御することができます。
・Sysprep 実行時の動作が変更され、規定のユーザープロファイルのカスタマイズが可能となります。

○注意点
コンポーネントの設定やアプリケーション固有の設定の内、いくつかの設定は、
ユーザーアカウントの初回ログオン処理によって初期化されます。
そのため、お客様環境内での十分な検証作業が必要になる場合があります。
・この動作は、各コンポーネントの動作に問題が発生しないよう考慮されたためです。

・Sysprep はシステム準備ツールとも呼ばれ、コンピュータ固有の情報を消去し、
次回起動時にコンピュータ固有の情報を再設定できるようにするツールです。
このツールはコンピュータのマスターイメージを作成し、イメージを複製して
企業内で大量展開する際などに使用され、イメージを複製する場合には、マスターイメージ
に対してSysprep を必ず実行する必要があります。
・ユーザープロファイルにはユーザー固有の情報がたくさん含まれています。
DefaultUserプロファイルにほかのユーザー固有の情報が含まれることは理想的ではありません。
そのため、Sysprep による一般化が必要となっています。

○使用するツール
Windows AIK

○手順概略
・参照コンピュータおよび標準カスタムイメージの作成
 ・デスクトップのカスタマイズ例
・Sysprep による一般化
 ・応答ファイルの準備
 ・Sysprep の実行
・クライアントへ展開
 ・ImageXによる標準カスタムイメージの作成
・クライアントへの展開

例:スタート -> コンパネ -> デスクトップのカスタマイズ

1.Windows AIK のインストール
2.Windows システムイメージマネージャーを使用して応答ファイルを作成
3.応答ファイルを Sysprep フォルダにコピー
4.Sysprep の実行

応答ファイルの準備
・応答ファイルの作成はテクニシャン コンピューターで行う。
Windows AIK をインストールする。
Windows システム イメージ マネージャーを使用して応答ファイルを作成する。


1. Windows AIK をインストール後、[スタート] ボタンをクリックし、
[すべてのプログラム] - [Microsoft Windows AIK] から、
[Windows システム イメージ マネージャー] をクリックします。
2. [Windows System Image Manager ] が開きます。
[Windows イメージ] ペインから、[Windows イメージまたはカタログ ファイルを
指定してください] を右クリックし、[Windows イメージの選択] をクリックします。
3. [Windows イメージの選択] が表示されます。
Windows 7 のインストール メディアを DVD ドライブに挿入し、
DVD 内の Sources フォルダー内にある Install.wim または、
Install_Windows 7 ENTERPRISE.clg ファイルを選択し、[開く] をクリックします。
4. install.wim を選択した場合、メッセージが表示され、カタログ ファイルを
作成するか問われる場合があります。
その場合は、[はい] をクリックし、カタログ ファイルを作成してください。
5. [Windows イメージ] ペインに Windows 7 ENTERPRISE のカタログが追加されます。
6. 次に、[応答ファイル] ペインで、[応答ファイルを作成または開きます] を右クリックし、
[新しい応答ファイル] をクリックします。
7. [応答ファイル] ペインに [Untitled] 応答ファイルが追加されます。
8. プロファイル コピー用の項目を追加します。[Windows イメージ] ペインから、
[Components] を展開し、[x86_Microsoft-Windows-Shell-Setup_6.1.7600.16385_neutral]
を右クリックし、[パス 4 specialize に設定を追加] をクリックします。
9. [応答ファイル] ペインに、[x86_Microsoft-Windows-Shell-Setup_neutral] が追加されます。 [x86_Microsoft-Windows-Shell-Setup_neutral] を右クリックし、
[プロパティ] ペインの [CopyProfile] の値を [true] に設定します。
10. [Windows システム イメージ マネージャー] の [ファイル] メニューから、
[名前を付けて保存] をクリックし、任意の名前をつけて応答ファイルを保存します。
今回は、Sysprep.xml として保存します。
以上で Sysprep 実行時に指定するプロファイル コピー用の
応答ファイルの作成が完了しました。
11. 作成した応答ファイルは、参照コンピューターで Sysprep を実行するときに使用します。
この応答ファイルがないと、デフォルト ユーザー プロファイルはコピーされません。

1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] -
[アクセサリ] - [コマンド プロンプト] を右クリックし、
[管理者として実行] をクリックします。
最後にコマンド プロンプトを管理者として実行し、Sysprep を実行します。

2. コマンド プロンプトが表示されます。コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。
cd \Windows\System32\sysprep
Sysprep /generalize /oobe /shutdown / unattend:sysprep.xml
応答ファイルは、「/unattend:応答ファイル名」で指定します。
ここでは sysprep.xml というファイル名で応答ファイルを指定しています。

3. Sysprep が実行されます。

4. Sysprep の処理が終了すると、コンピューターがシャットダウンされます。
これで Sysprep の作業は終了です。