備忘録的な

業務用

dirコマンド (dir r/*)

■dirコマンド

dirコマンドは最も多く使われるコマンドであろう。
単に「dir」と入力すると、
カレント・ディレクトリにあるファイルやフォルダの一覧が表示される
(カレント・ドライブの変更は「C:」や「D:」などと入力し、カレント・フォルダの変更はcdコマンドを使う)。

覚えておきたいオプションとしては、
○1画面ごとに停止する「/p」、
○時間順にソートして表示する「/od(新しいファイルが下の方に表示される。逆にするには /o-d とする)」、
○サイズ順にソートする「/os」(逆順は「/o-s」)、
○隠しファイルやシステムファイルを表示する「/ah」や「/as」、
○属性に関わらずすべてを表示させる「/a」、
○フォルダ名だけを表示する「/ad(ファイルだけなら/a-d)」などがある。

これらは複数組み合わせてもよいし、
ワイルドカード文字を使って、例えば「dir /p *.txt」とすると、
ファイル拡張子が「.txt」であるすべてのファイル名を1画面ごとに止めて表示することができる。
この場合、次の1画面を表示するには[Space]キーを、
途中で中断するには[Ctrl]+[C]をそれぞれ押す。

もう1つ有用なオプションとしては、
○フォルダを再帰的にすべて検索して表示する「/s」がある。
「dir /s」とすると、カレント・フォルダの下にあるフォルダをすべて順番に表示する。

また「dir /s *.cnf」とすると、
*.cnfにマッチするファイルをカレント・フォルダ以下からすべて検索して表示するという、ファイル検索コマンドとして使用できる。

さらに「/b」を付けると、ファイルのフルパス名のみが表示されるので、
これをファイルにリダイレクトすれば該当するファイル名の一覧テキストができる
(「dir /s *.cnf /b > file.txt」とする)。

■cdコマンドについて

補完機能を使ってcdコマンドの引数を選択することもできるが、
cdでは特別にワイルドカード文字列が指定できるので、
例えば「cd win*」などとする方が簡単でよいだろう
(これは補完機能が無効でも利用できる)。
ただし複数マッチする場合は、最初のフォルダになる。

■type/moreコマンド

ファイルの内容を確認するには、typeコマンドかmoreコマンドを使用する。
typeは指定されたファイル(1つだけ指定可能)の内容を表示するコマンドであるが、
長いファイルだとあっという間にスクロールして見えなくなってしまうので、
通常はmoreを使うとよい。
moreでは、指定されたファイル(ワイルドカードなどを使って複数指定可能)の内容を1ページずつ表示する。
[Space]キーを押すたびに1画面ずつスクロールし、
[Enter]キーだと1行ずつスクロールする。
ファイルが複数ある場合は、[F]キーを押すと次のファイルへと進む。
途中でやめるには[Q]キーか[Ctrl]+[C]を押す。

 

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そのほかのコマンド

 コマンド・プロンプトではさまざまなコマンドが利用できるが、
それらをすべて列挙するわけにもいかないので、いくつかまとめておく。
詳細については各コマンドのヘルプなどを参照していただきたい。
ほとんどのコマンドでは、例えば「copy /?」のように入力すると、
その簡単な説明と書式が表示されるようになっている。

■フォルダの作成
 新しいフォルダを作成するには、md(mkdir)を使用する。

■ファイル/フォルダの削除
 ファイルを削除するにはdel(erase)コマンドを利用する。
フォルダを削除する場合はrd(rmdir)を使用するが、
このコマンドでは、ワイルドカードでは指定できず、
一度に1つのフォルダしか削除できない。

 フォルダ・ツリーを再帰的にすべて削除するには、
rdに/sオプションを併用する(Windows 9x/Meではdeltreeという別のコマンドになる)。

■ファイルの複写
 copyコマンドかxcopyコマンドを使用する。通常は前者のcopyで足りるはずである。
後者はサブフォルダを含むツリーをそのままコピーすることができるし、
例えば新しいファイルだけ(ファイルの更新日付で比較する)をコピーしたり、
ファイルの所有権やアクセス権などを維持したままコピーしたりする機能もある。

■ファイルの名前変更/移動
 ファイル/フォルダ名を変更するにはren(rename)を使用する。
(コピーではなく)移動するには、moveコマンドを使う。

■文字列の検索
 ファイルの中に特定の文字列が含まれているかどうかを調べるには、
findコマンドを使用する。
ただしこのコマンドでは固定的な文字列しか検索できないので、
正規表現を使って検索したければfindstrという別のコマンドを使用する。

■ソート
 テキスト・ファイルの内容を、
その文字コード順にソートするにはsortコマンドを使用する。

■ディスクのチェック
 ボリューム全体のファイル・システムが正しいかどうかを検査するには、
chkdskコマンドを使用する。

■ネットワーク関係のコマンド
 ネットワーク関係のコマンドも多数あるので、すべて列挙することはできないが、
簡単に述べると次のようなものがある。End of Article

■コマンド 説明
ping ネットワーク的に到達できるかを調べる
ipconfig アダプタごとのTCP/IPの設定状態などを調べる
netstat TCP/IPプロトコル・スタックの状態を調べる
nbtstat NBTの状態を調べる
tracert 各ルータまでのルータの状態などを調べる
nslookup DNSの状態を調べる
route ルーティング・テーブルの状態を調べる
arp ARPテーブルの状態を調べる
ftp ftpのクライアント・プログラム
telnet telnetのクライアント・プログラム