備忘録的な

業務用

グループ ポリシー アプリケーション配置

■グループ ポリシー ソフトウェア インストールの概要

ソフトウェア管理機能である、グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] を使用すると、ソフトウェアを、組織内でのそのソフトウェアのライフ サイクル全体にわたって管理できます。グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] は、グループ ポリシーおよび Active Directory と共に動作します。グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] は、グループ ポリシー ソフトウェアのインストールとメンテナンスのための 3 つのコンポーネントのうちの 1 つです。次の表は、これらのコンポーネントを示しています。

コンポーネント役割

グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] (グループ ポリシー オブジェクト エディタの拡張機能)

管理者がソフトウェアを管理するために使います。

Windows インストーラ

Windows インストーラのファイルにパッケージされているソフトウェアをインストールします。

コントロール パネルの [プログラムの追加と削除]

ユーザーが自分のコンピュータのソフトウェアを管理するために使います。詳細については、「コントロール パネルの」を参照してください。

グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] によって、組織内でアプリケーションをインストールおよび管理する方法を指定できます。グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] を使用すると、特定の Active Directory コンテナ (サイト、ドメイン、または組織単位) に関連付けられたグループ ポリシー オブジェクト内でアプリケーションを管理できます。アプリケーションを管理するには、割り当てモードと公開モードの 2 つの方法があります。

グループ ポリシー ソフトウェア インストールの使用に関するヒントについては、「グループ ポリシー ソフトウェア インストールのヒント集」を参照してください。グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] をすぐに使うには、「グループ ポリシー ソフトウェア インストールを開く」を参照してください。詳細については、「グループ ポリシー ソフトウェア インストール」を参照してください。


ユーザーに割り当てる

ユーザーにアプリケーションを割り当てると、ユーザーが次回ワークステーションにログオンしたときに、そのアプリケーションがユーザーにアドバタイズされます。アプリケーション アドバタイズは、ユーザーが実際に使う物理的なコンピュータとは関係なく、そのユーザーに対して実行されます。このアプリケーションは、ユーザーが [スタート] メニューでアプリケーションを選択するか、またはこのアプリケーションに関連付けられているドキュメントをアクティブ化することによって、コンピュータでアプリケーションを最初にアクティブ化するときにインストールされます。詳細については、「アプリケーションを割り当てる」を参照してください。

アプリケーションをすべてのユーザーのコンピュータにインストールする場合は、アプリケーションを割り当てます。たとえば、マーケティング部門のすべてのユーザーのコンピュータに Microsoft Excel をインストールするとします。グループ ポリシー オブジェクトを使ってマーケティング部門のすべてのユーザーを管理しています。マーケティング部門のグループ ポリシー オブジェクトに Excel を割り当てると、Excel はマーケティング部門のすべてのユーザーのコンピュータにアドバタイズされます。割り当てたアプリケーションがアドバタイズされる場合、そのアプリケーションは実際にコンピュータにインストールされるわけではありません。この場合、アプリケーションのアドバタイズを行うと、Excel のショートカットを [スタート] メニューに表示するための情報、および必要なファイルの関連付け (.xls) をレジストリに登録するための情報だけがインストールされます。

ユーザーが自分のコンピュータにログオンすると、[スタート] メニューに Excel が表示されます。Excel は、ユーザーが [スタート] メニューの [Microsoft Excel] を最初にクリックしたときにインストールされます。アドバタイズされたアプリケーションは、ファイル名拡張子または COM ベースのアクティブ化によってアプリケーションに関連付けられたドキュメントを開いた場合も、インストールされます。[スタート] メニューから Excel をまだ一度も起動していない場合に Excelスプレッドシートをクリックして開くと、Excel がインストールされ、スプレッドシートが開きます。

ユーザーはアドバタイズされたアプリケーションを削除できますが、割り当てられたアプリケーションはユーザーが次にログオンしたときに再びアドバタイズされます。アプリケーションは、[スタート] メニューでアプリケーションをクリックしたときにインストールされます。


コンピュータに割り当てる

コンピュータにアプリケーションを割り当てると、安全に実行できるときに、そのアプリケーションのアドバタイズとインストールが実行されます。通常は、コンピュータ上に競合するプロセスがないように、コンピュータの起動時に実行されます。詳細については、「アプリケーションを割り当てる」を参照してください。


ユーザーに公開する

ユーザーにアプリケーションを公開すると、アプリケーションはユーザーのコンピュータにインストールされているようには見えません。デスクトップにも [スタート] メニューにもショートカットは表示されません。また、ユーザーのコンピュータのローカル レジストリに変更は加えられません。代わりに、公開されたアプリケーションはそのアドバタイズ属性を Active Directory に格納します。アプリケーションの名前、ファイルの関連付けなどの情報は Active Directory コンテナ内のユーザーに公開されます。これで、ユーザーはコントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使うか、またはアプリケーションに関連付けられているファイル (Microsoft Excel の .xls ファイルなど) をクリックすることによって、アプリケーションをインストールできます。詳細については、「アプリケーションを公開する」および「コントロール パネルの」を参照してください。

グループ ポリシー オブジェクトによって管理されるユーザーが必要に応じてアプリケーションを使用できるようにするには、そのアプリケーションを公開します。アプリケーションを公開した場合は、公開されたアプリケーションをインストールするかどうかは各ユーザーが決定します。

たとえば、マーケティング部門のグループ ポリシー オブジェクトによって管理されるユーザーに Microsoft Image Composer を公開している場合、マーケティング部門のユーザーはコントロール パネルの [プログラムの追加と削除] で Image Composer をインストールできます。ユーザーが [プログラムの追加と削除] を使って Image Composer をインストールしない場合でも、イメージ ドキュメントのファイル名拡張子 .jpg が Image Composer に関連付けられている場合は、ユーザーが最初に任意の .jpg ドキュメントを開くときに、Image Composer をインストールできます。


アプリケーション割り当てスクリプト

アプリケーション割り当てスクリプトは、グループ ポリシー [ソフトウェアのインストール] で頻出するファイルの種類の 1 つです。特定のグループ ポリシー オブジェクトで公開または割り当てられているすべてのアプリケーションについて、アプリケーション割り当てスクリプト (.aas ファイル) が生成され、そのドメインのグループ ポリシー オブジェクトに格納されます。これらのスクリプト ファイルには、アプリケーション構成に関するアドバタイズ情報が含まれます。詳細については、「グループ ポリシー ソフトウェア インストールで使うファイルの種類」を参照してください。


ユーザーの視点でのソフトウェアのインストール

ユーザーのコンピュータでは、システム コンポーネントによって、ユーザーの視点でソフトウェアがインストールされます。このようなシステム コンポーネントには、Winlogon、シェル、オブジェクトのリンクと埋め込み (OLE)、LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) クライアント、ローカル レジストリがあります。Winlogon は、ソフトウェアのインストール ポリシーを適用する特権のあるエージェントです。シェルと OLE は拡張されて Active Directory 対応となり、セットアップ操作を実行するために Windows インストーラと通信します。LDAP クライアントは、Active Directory に対する検索およびクエリを実行する機能を提供します。

[プログラムの追加と削除] を使うと、ユーザーはソフトウェアの参照およびインストールを、マネージ環境の Active Directory から、または非マネージ環境のローカル メディアから、あるいはポリシーが許可すればマネージ環境のローカル メディアから、行うことができます。

 

グループ ポリシー ソフトウェア インストールの概要